『GOSICKⅡ』を読みました ☆☆☆ 星3つ [読書]
内容(「BOOK」データベースより)
前世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。極東の島国から留学した久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女・ヴィクトリカと出会った。彼女の頭脳は学園の難事件を次々解決してゆくが、ある日ヴィクトリカと一弥は豪華客船に招待され、そこで本物の殺人事件に遭遇してしまう。やがて彼ら自身に危機が迫ったとき、ヴィクトリカは―!?直木賞作家が贈る、キュートでダークなミステリ・シリーズ。
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2巻ではいきなりヴィクトリカの出生の秘密が明らかになりますよ?
新聞の3行広告を読んで、幽閉されている学園から脱走し、
閉ざされた「名もなき村」へと向かうヴィクトリカ。
と、それに巻き込まれる一弥。
灰色狼の村でヴィクトリカの母が20年前に起こしたという殺人事件。
そして、ヴィクトリカと一弥の目の前で起きる殺人事件。
2件の殺人事件のナゾを解いたヴィクトリカだったが、灰色狼の村
にとってそれは解決したとは言えず・・・。
そして新たなナゾがヴィクトリカの手元に残された。
というような粗筋でしたかねぇ。
まあまあ面白かった。
タグ:桜庭一樹
『夜を守る』を読みました ☆☆☆☆ 星4つ [読書]
内容(「BOOK」データベースより)
上野・アメ横。冴えない青春を送る四人が、街を守るために立ち上がった!失踪した相棒を捜すダンサー、引きこもりのイケメン、嫌がらせに悩むヤクザ、商店街を脅かす“ハイカラ窃盗団”…。メインストリートの守護天使たちが遭遇する数々の事件と、その活躍を描く痛快青春ミステリー。
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石田衣良の『夜を守る』を読みました。
いつも思うんだけど「内容(「BOOK」データベースより)」の
「青春ミステリー」というわけのわからない表現は何とか
ならないだろうか?
間違ってはいないんだけど、なんかニュアンスが違う。
それはともかく、一言でいうと「池袋ウエストゲートパーク」の
上野アメ横良い子バージョン。
娼婦とかヤクザとか出てくるわりにはヘヴィにもウエットにもならず
表面は清潔に乾いているけど適度にしっとり感がある読後感。
石田衣良定番(?)の短編シリーズ連作です。
セルフコピーという悪口も聞こえてきそうですが、kaz777は
安定した面白さだと思います。
物語はアポロ、サモハン、ヤクショの元同級生3人組に障害者
施設の「天才」が加わってボランティアのチーム、ガーディアン
エンジェルを結成するところからはじまります。
が、この「天才」、障害者施設にいなくても自立できるんでは
ないかと思ってしまいます。
ときとしてサモハン、ヤクショより鋭かったり?
登場人物も多彩で、ほかの作品も合わせるといったいどれだけの
物語をもつキャラクターをつくっているのか、数えてみたくなります。
数えませんけど。
タグ:石田衣良
GOSICK ―ゴシック― を読みました ☆☆☆ 星3つ [読書]
内容(「BOOK」データベースより)
前世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。極東の島国から留学した久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女・ヴィクトリカと出会った。彼女の頭脳は学園の難事件を次々解決してゆくが、ある日ヴィクトリカと一弥は豪華客船に招待され、そこで本物の殺人事件に遭遇してしまう。やがて彼ら自身に危機が迫ったとき、ヴィクトリカは―!?直木賞作家が贈る、キュートでダークなミステリ・シリーズ。
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これも元は富士見ミステリー文庫という誰も読んだことのない
ライトノベルのレーベルからでていたらしい。
正直言ってタイトルから想像されるゴシック趣味は微塵も感じられない。
解説を読んで知ったがいわゆるゴシックとはスペルが違うらしい。
かなり子供向けという感じで、ゴシックホラーの最たる「吸血鬼カーミラ」
とか読んだ後ではゴシックだと言われても『え?』と思ってしまう。
ヴィクトリア朝の雰囲気はとても感じられません。
ゴシックという言葉に惑わされなければまあまあ読めるか。
解説を信じればシリーズが進むとかなり面白いらしい。
とりあえずチャレンジしてみる。
タグ:桜庭一樹
『推定少女』を読みました ☆☆☆☆ 星4つ [読書]
内容(「BOOK」データベースより)
とある事情から逃亡者となった“ぼく”こと巣篭カナは、逃げ込んだダストシュートの中で全裸の美少女・白雪を発見する。黒く大きな銃を持ち、記憶喪失を自称する白雪と、疑いつつも彼女に惹かれるカナ。2人は街を抜け出し、東京・秋葉原を目指すが…直木賞作家のブレイク前夜に書かれた、清冽でファニーな成長小説。幻の未公開エンディング2本を同時収録。
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桜庭 一樹の推定少女を読みました。
もともとファミ通文庫から出ていたということで、ライトノベルに分類される
モノであったらしい。
ラストシーンが3パターンになっていて、当初はその1つで出版されていた
のを初稿や書き直しも合わせてマルチエンディングにしたらしい。
この形式をとったからこそライトノベルというジャンル以上に読ませる作品
になっていると思います。
けっこう面白いです。
先日読んだ誉田哲也の『武士道シックスティーン』が理想的で普通の人が
あまり経験できない明るい青春小説だとしたら、これは誰もが一度は経験
のある想いをテーマとしたウダウダと鬱屈した青春小説です。
宇宙人出てきますけど。
タグ:桜庭一樹
『シアター!』を読みました。 ☆☆☆☆ 星4つ [読書]
『シアター!』を読みました。
内容(「BOOK」データベースより)
小劇団「シアターフラッグ」―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
久々の有川浩でした。
しばらく血なまぐさい本ばかり読んでいたのでホッとしました。
発売されてすぐに買ったんだけど、読む暇がないうちにどこかに埋もれて
しまって埋蔵本となっていたのを最近発掘しました。
kaz777お芝居とか好きでたまに観に行くけど、たいてい大きな舞台の
やつだし、小劇団の経営までは分からないです。
なので、いろいろ面白かったです。
小劇団の舞台裏というのも面白かったし、有川浩らしい甘さもあって、
さらにはキャラクターの魅力が大きかったです。
特に”鉄血宰相”の人物は面白く、この兄弟のセリフの掛け合いは
あちこち笑ってしまいました。
有川浩はライトノベル出身から文芸畑にシフトしたようだけど、この本は
メディアワークスということもあって、実にライトノベルらしいお話になって
いると思います。
登場人物がほとんど20代後半で中に30代も混ざっていようとも、宇宙人
未来人超能力者が出ていなくとも、これはライトノベルの正統なのでは
なかろうか。
10代でライトノベルを読んだ読者が、20代30代になって楽しめる本という
感じです。
続きが読みたくなる本でした。
☆☆☆☆ 星4つ
内容(「BOOK」データベースより)
小劇団「シアターフラッグ」―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。
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久々の有川浩でした。
しばらく血なまぐさい本ばかり読んでいたのでホッとしました。
発売されてすぐに買ったんだけど、読む暇がないうちにどこかに埋もれて
しまって埋蔵本となっていたのを最近発掘しました。
kaz777お芝居とか好きでたまに観に行くけど、たいてい大きな舞台の
やつだし、小劇団の経営までは分からないです。
なので、いろいろ面白かったです。
小劇団の舞台裏というのも面白かったし、有川浩らしい甘さもあって、
さらにはキャラクターの魅力が大きかったです。
特に”鉄血宰相”の人物は面白く、この兄弟のセリフの掛け合いは
あちこち笑ってしまいました。
有川浩はライトノベル出身から文芸畑にシフトしたようだけど、この本は
メディアワークスということもあって、実にライトノベルらしいお話になって
いると思います。
登場人物がほとんど20代後半で中に30代も混ざっていようとも、宇宙人
未来人超能力者が出ていなくとも、これはライトノベルの正統なのでは
なかろうか。
10代でライトノベルを読んだ読者が、20代30代になって楽しめる本という
感じです。
続きが読みたくなる本でした。
☆☆☆☆ 星4つ
タグ:有川浩
『春が嫌いになった理由』を読みました。 ☆☆☆ 星3つ [読書]
内容(「BOOK」データベースより)
フリーターの瑞希は、テレビ番組「解決!超能力捜査班」のプロデューサーである叔母の織江から、霊能力者・エステラの通訳を任された。収録日、エステラの霊視通りに行動した番組スタッフは、廃墟ビルから白骨死体を発見する。過去のトラウマから霊能力を毛嫌いしている瑞希は「霊視も死体もヤラセなのでは?」と疑いを抱きつつ、生放送本番に臨むが…。第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞第一作。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『春が嫌いになった理由』を読みました。
これは警察小説ではないですが、殺人事件などがあって
中国からの密入国者の事件とかいろいろあるのですが
メインはスピリチュアルがテーマとなっています。
ただ、kaz777個人的にオカルトがテーマならそれに沿った
世界観を広げていくほうが好きです。
警察小説っぽいリアルな事件を主軸としながら、霊媒師とか
が絡んでいくのはちょっと好みではないです。
主人公の動きは面白かったし、事件やその経緯も面白かっ
たんですけどね。
ストーリー的には2本の柱がなかなか緻密に構成されていた
とは思いますが、感覚的にうまく絡み合っているように感じら
れなかったです。
☆☆☆ 星3つ
フリーターの瑞希は、テレビ番組「解決!超能力捜査班」のプロデューサーである叔母の織江から、霊能力者・エステラの通訳を任された。収録日、エステラの霊視通りに行動した番組スタッフは、廃墟ビルから白骨死体を発見する。過去のトラウマから霊能力を毛嫌いしている瑞希は「霊視も死体もヤラセなのでは?」と疑いを抱きつつ、生放送本番に臨むが…。第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞第一作。
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『春が嫌いになった理由』を読みました。
これは警察小説ではないですが、殺人事件などがあって
中国からの密入国者の事件とかいろいろあるのですが
メインはスピリチュアルがテーマとなっています。
ただ、kaz777個人的にオカルトがテーマならそれに沿った
世界観を広げていくほうが好きです。
警察小説っぽいリアルな事件を主軸としながら、霊媒師とか
が絡んでいくのはちょっと好みではないです。
主人公の動きは面白かったし、事件やその経緯も面白かっ
たんですけどね。
ストーリー的には2本の柱がなかなか緻密に構成されていた
とは思いますが、感覚的にうまく絡み合っているように感じら
れなかったです。
☆☆☆ 星3つ
タグ:誉田哲也
『ソウルケイジ』を読みました。 ☆☆☆☆ 星4つ [読書]
『ソウルケイジ』を読みました。
内容(「BOOK」データベースより)
多摩川土手に乗り捨てられたワンボックス・カーから、血塗れの左手首が発見された!姫川玲子たち捜査一課殺人犯捜査係の刑事たちは、所轄と組んで捜査にあたる。しかし、手首の持ち主と思しき男の周辺を調べていくうちに、つぎつぎと意外な事実が浮かび上がって…。進境著しい俊英・誉田哲也が渾身の力をこめて描く、丹念に積み上げられた捜査小説にして、胸をうつ犯罪小説の白眉。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『ストロベリー・ナイト』の続編というより、姫川玲子シリーズ
の2作目と言ったほうがいいか。
単発的な要素の強かった『ストロベリー・ナイト』に対して、
この作品ではシリーズ化を目指したためか、グロさ汚さは
(前作よりは)影を潜め、登場人物たちの動きや心の動きに
描写がシフトしているようです。
レベル感としてはkaz777的にはこれくらいの作品のほうが
読みやすいです。
ストロベリーはちょっと刺激が強すぎた。
この作品のキーワードは作中でも明示されていますが、
「父性」です。
家族を守ろうとするがゆえに自らの人生も命も投げ出す男。
それと対比させる位置にある男はただひたすらに他人の
金を、性を、命を貪る。
それゆえに起きてしまった事件。
その対比ゆえにミスリードされる警察の捜査。
本作でも姫川玲子と対立する男性捜査員がでてきて、
その手柄競争が物語りのもうひとつの主軸となりますが
警察小説の醍醐味といえばこれですよ。
乃南アサとか高村薫とちがって、誉田哲也ですからやはり
読んでいて主人公は男性論理で動いているように感じました。
女性作家の女性主人公って男のkaz777から見て少し未知
な部分と言うか、男の感性とは違うなと思うところがあるの
ですが、姫川玲子はある意味、男っぽいです。
☆☆☆☆ 星4つ
内容(「BOOK」データベースより)
多摩川土手に乗り捨てられたワンボックス・カーから、血塗れの左手首が発見された!姫川玲子たち捜査一課殺人犯捜査係の刑事たちは、所轄と組んで捜査にあたる。しかし、手首の持ち主と思しき男の周辺を調べていくうちに、つぎつぎと意外な事実が浮かび上がって…。進境著しい俊英・誉田哲也が渾身の力をこめて描く、丹念に積み上げられた捜査小説にして、胸をうつ犯罪小説の白眉。
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『ストロベリー・ナイト』の続編というより、姫川玲子シリーズ
の2作目と言ったほうがいいか。
単発的な要素の強かった『ストロベリー・ナイト』に対して、
この作品ではシリーズ化を目指したためか、グロさ汚さは
(前作よりは)影を潜め、登場人物たちの動きや心の動きに
描写がシフトしているようです。
レベル感としてはkaz777的にはこれくらいの作品のほうが
読みやすいです。
ストロベリーはちょっと刺激が強すぎた。
この作品のキーワードは作中でも明示されていますが、
「父性」です。
家族を守ろうとするがゆえに自らの人生も命も投げ出す男。
それと対比させる位置にある男はただひたすらに他人の
金を、性を、命を貪る。
それゆえに起きてしまった事件。
その対比ゆえにミスリードされる警察の捜査。
本作でも姫川玲子と対立する男性捜査員がでてきて、
その手柄競争が物語りのもうひとつの主軸となりますが
警察小説の醍醐味といえばこれですよ。
乃南アサとか高村薫とちがって、誉田哲也ですからやはり
読んでいて主人公は男性論理で動いているように感じました。
女性作家の女性主人公って男のkaz777から見て少し未知
な部分と言うか、男の感性とは違うなと思うところがあるの
ですが、姫川玲子はある意味、男っぽいです。
☆☆☆☆ 星4つ
『ストロベリーナイト』を読みました。 ☆☆☆☆ 星4つ [読書]
『ストロベリーナイト』を読みました。
内容(「BOOK」データベースより)
姫川玲子、二十七歳、警部補。警視庁捜査一課殺人犯捜査係所属。彼女の直感は、謎めいた死体が暗示する底知れない悪意に、追ることができるのか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『武士道シックスティーン』『疾風ガール』に続いて
誉田哲也3冊目です。
そもそも誉田哲也を読みたかった動機である警察小説。
冒頭からいきなり汚い!
月曜の朝から通勤電車で読む本じゃなかった。
先に読んだ2冊が青春小説だったから油断した。
当然、殺人事件はあるだろうし、本格派じゃないから
ドロドロした人間同士の相克もあってしかるべきとは
思っていましたが、ここまで汚いとは。
でも警察小説って、ここのこういうところがああで、
ああいうのが面白いのですよ。
主人公は過去のある女刑事。
女刑事といえば乃南アサの「女刑事・音道貴子」
シリーズが思いつきますが、これもそれに匹敵する
面白さでした。
ただ冒頭のシーンからはエフの家族関係がよくわから
なくて、これがけっこう重要なのになぁとあとで思いました。
kaz777が読み取れなかったのか、読み落としたのか?
☆☆☆☆ 星四つ
内容(「BOOK」データベースより)
姫川玲子、二十七歳、警部補。警視庁捜査一課殺人犯捜査係所属。彼女の直感は、謎めいた死体が暗示する底知れない悪意に、追ることができるのか。
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『武士道シックスティーン』『疾風ガール』に続いて
誉田哲也3冊目です。
そもそも誉田哲也を読みたかった動機である警察小説。
冒頭からいきなり汚い!
月曜の朝から通勤電車で読む本じゃなかった。
先に読んだ2冊が青春小説だったから油断した。
当然、殺人事件はあるだろうし、本格派じゃないから
ドロドロした人間同士の相克もあってしかるべきとは
思っていましたが、ここまで汚いとは。
でも警察小説って、ここのこういうところがああで、
ああいうのが面白いのですよ。
主人公は過去のある女刑事。
女刑事といえば乃南アサの「女刑事・音道貴子」
シリーズが思いつきますが、これもそれに匹敵する
面白さでした。
ただ冒頭のシーンからはエフの家族関係がよくわから
なくて、これがけっこう重要なのになぁとあとで思いました。
kaz777が読み取れなかったのか、読み落としたのか?
☆☆☆☆ 星四つ
タグ:誉田哲也
『疾風ガール』を読みました ☆☆☆ 星3つ [読書]
『疾風ガール』を読みました。
内容(「BOOK」データベースより)
柏木夏美19歳。ロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト。男の目を釘付けにするルックスと天才的なギターの腕前の持ち主。いよいよメジャーデビューもという矢先、敬愛するボーカルの城戸薫が自殺してしまう。体には不審な傷。しかも、彼の名前は偽名だった。夏美は、薫の真実の貌を探す旅へと走り出す―。ロック&ガーリーな青春小説。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『武士道シックスティーン』が面白かったので、続けて
読んでみました。
『武士道セブンティーン』とかはまだ文庫になっていな
かったので。
『武士道シックスティーン』が剣道だったので今度は
陸上かなと思ったらバンドの話でした。
剣道もバンドもkaz777には未経験なのですが、それを
どう読ませてくれるかで作品のレベルが判断できるかと
思いますが、残念ながらこのお話はいまいちピンと来ま
せんでした。
ストーリー的には悪くなかったと思います。
文章も軽快で『武士道シックスティーン』に比して質が
落ちたということはないです。
ところが、惜しいことにバンドとか音楽活動に詳しくない
読者を引き込むだけの説得力に欠けるため、ストーリー
の本筋とバンド活動と言うバックボーンが乖離ししてし
まって散漫な読後感になってしまっています。
おそらく、作者は剣道のことはよく知らないけど音楽の
ことは多少知ってるんではないでしょうか。
わかる人にはわかる世界なのかもしれない。
続編の『ガール・ミーツ・ガール』に期待。
☆☆☆ 星3つ
内容(「BOOK」データベースより)
柏木夏美19歳。ロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト。男の目を釘付けにするルックスと天才的なギターの腕前の持ち主。いよいよメジャーデビューもという矢先、敬愛するボーカルの城戸薫が自殺してしまう。体には不審な傷。しかも、彼の名前は偽名だった。夏美は、薫の真実の貌を探す旅へと走り出す―。ロック&ガーリーな青春小説。
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『武士道シックスティーン』が面白かったので、続けて
読んでみました。
『武士道セブンティーン』とかはまだ文庫になっていな
かったので。
『武士道シックスティーン』が剣道だったので今度は
陸上かなと思ったらバンドの話でした。
剣道もバンドもkaz777には未経験なのですが、それを
どう読ませてくれるかで作品のレベルが判断できるかと
思いますが、残念ながらこのお話はいまいちピンと来ま
せんでした。
ストーリー的には悪くなかったと思います。
文章も軽快で『武士道シックスティーン』に比して質が
落ちたということはないです。
ところが、惜しいことにバンドとか音楽活動に詳しくない
読者を引き込むだけの説得力に欠けるため、ストーリー
の本筋とバンド活動と言うバックボーンが乖離ししてし
まって散漫な読後感になってしまっています。
おそらく、作者は剣道のことはよく知らないけど音楽の
ことは多少知ってるんではないでしょうか。
わかる人にはわかる世界なのかもしれない。
続編の『ガール・ミーツ・ガール』に期待。
☆☆☆ 星3つ
タグ:誉田哲也
『武士道シックスティーン』を読みました。 ☆☆☆☆☆ [読書]
『武士道シックスティーン』を読みました。
内容(「BOOK」データベースより)
武蔵を心の師とする剣道エリートの香織は、中学最後の大会で、無名選手の早苗に負けてしまう。敗北の悔しさを片時も忘れられない香織と、勝利にこだわらず「お気楽不動心」の早苗。相反する二人が、同じ高校に進学し、剣道部で再会を果たすが…。青春を剣道にかける女子二人の傑作エンターテインメント。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思わず星5つつけちゃいましたよ。
ブログ始めてから初めてではないだろうか?
誉田哲也は前から『ジウ』の評判を聞いて読みたいとは
思っていたんですが、まだ読んだことはなく、これが
初読となります。
主人公は男の子だと勝手に思い込んでいましたが、
『映画化』の帯には女子高生二人だったのでうっかり
手にとってしまいました。
不純ですか?
今の時代にありえない、剣の道に生きる少女が主人公。
ありえなさ過ぎて、でもそこを違和感を感じる隙がを見せ
ずに読ませるあたりはさすがでした。
もう一人の主人公は普通の女の子。
剣士vs普通の女の子の青春ぽい関係が主軸となって
軽快な文章がストーリーをサクサクと進めていきます。
軽快な文章と文章が軽いというのは違います。
多くのライトノベルは文章が軽く、ノリで読ませようとして
いますが、これはきちんと中身のある文章をリズム感で
読ませようとしている感じかな。
アップテンポのポップスなどはノリノリで聴けるけど、ジャズ
やクラシックの軽快な曲と比べると音の多彩さに欠けると
いうか単調に感じてしまうような、そんな違いです。
そういうシンプルな軽音楽も嫌いじゃないですが、比較して
違いを意識しちゃうとライトノベルにはやはり物足りなさを
感じてしまいますね。
ブログ始める前は五つ星レベルの本もいろいろあったの
ですがこの数年はライトノベル中心だったし、本格(?)
文芸書ももともと好きだった作家ばかりだったので高い
レベルを要求してしまいなかなか星五つはつけにくかっ
たけど久々のヒットでした♪
というわけで
☆☆☆☆☆ 星五つ!
内容(「BOOK」データベースより)
武蔵を心の師とする剣道エリートの香織は、中学最後の大会で、無名選手の早苗に負けてしまう。敗北の悔しさを片時も忘れられない香織と、勝利にこだわらず「お気楽不動心」の早苗。相反する二人が、同じ高校に進学し、剣道部で再会を果たすが…。青春を剣道にかける女子二人の傑作エンターテインメント。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思わず星5つつけちゃいましたよ。
ブログ始めてから初めてではないだろうか?
誉田哲也は前から『ジウ』の評判を聞いて読みたいとは
思っていたんですが、まだ読んだことはなく、これが
初読となります。
主人公は男の子だと勝手に思い込んでいましたが、
『映画化』の帯には女子高生二人だったのでうっかり
手にとってしまいました。
不純ですか?
今の時代にありえない、剣の道に生きる少女が主人公。
ありえなさ過ぎて、でもそこを違和感を感じる隙がを見せ
ずに読ませるあたりはさすがでした。
もう一人の主人公は普通の女の子。
剣士vs普通の女の子の青春ぽい関係が主軸となって
軽快な文章がストーリーをサクサクと進めていきます。
軽快な文章と文章が軽いというのは違います。
多くのライトノベルは文章が軽く、ノリで読ませようとして
いますが、これはきちんと中身のある文章をリズム感で
読ませようとしている感じかな。
アップテンポのポップスなどはノリノリで聴けるけど、ジャズ
やクラシックの軽快な曲と比べると音の多彩さに欠けると
いうか単調に感じてしまうような、そんな違いです。
そういうシンプルな軽音楽も嫌いじゃないですが、比較して
違いを意識しちゃうとライトノベルにはやはり物足りなさを
感じてしまいますね。
ブログ始める前は五つ星レベルの本もいろいろあったの
ですがこの数年はライトノベル中心だったし、本格(?)
文芸書ももともと好きだった作家ばかりだったので高い
レベルを要求してしまいなかなか星五つはつけにくかっ
たけど久々のヒットでした♪
というわけで
☆☆☆☆☆ 星五つ!
タグ:誉田哲也