『夜を守る』を読みました ☆☆☆☆ 星4つ [読書]
内容(「BOOK」データベースより)
上野・アメ横。冴えない青春を送る四人が、街を守るために立ち上がった!失踪した相棒を捜すダンサー、引きこもりのイケメン、嫌がらせに悩むヤクザ、商店街を脅かす“ハイカラ窃盗団”…。メインストリートの守護天使たちが遭遇する数々の事件と、その活躍を描く痛快青春ミステリー。
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石田衣良の『夜を守る』を読みました。
いつも思うんだけど「内容(「BOOK」データベースより)」の
「青春ミステリー」というわけのわからない表現は何とか
ならないだろうか?
間違ってはいないんだけど、なんかニュアンスが違う。
それはともかく、一言でいうと「池袋ウエストゲートパーク」の
上野アメ横良い子バージョン。
娼婦とかヤクザとか出てくるわりにはヘヴィにもウエットにもならず
表面は清潔に乾いているけど適度にしっとり感がある読後感。
石田衣良定番(?)の短編シリーズ連作です。
セルフコピーという悪口も聞こえてきそうですが、kaz777は
安定した面白さだと思います。
物語はアポロ、サモハン、ヤクショの元同級生3人組に障害者
施設の「天才」が加わってボランティアのチーム、ガーディアン
エンジェルを結成するところからはじまります。
が、この「天才」、障害者施設にいなくても自立できるんでは
ないかと思ってしまいます。
ときとしてサモハン、ヤクショより鋭かったり?
登場人物も多彩で、ほかの作品も合わせるといったいどれだけの
物語をもつキャラクターをつくっているのか、数えてみたくなります。
数えませんけど。
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